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   アーチェリーバイアスロン競技規則

   目次

     1. 総則
     2. 競技種目
     3. 競技設備
     4. スキー規則
     5. シューティング規則
     6. 弓具破損
     7. 用具コントロール
     8. 競技弓具規則
     9.

    1. 総則

アーチェリー・バイアスロンはウィンターバイアスロンの一つの形式で、スキーと弓と矢によるシューティングを組み合わせた ものである。特に詳しい規 則がこの付則の中で詳述されない限り、原則としてすべてのIBUイベントおよび競技規則が適用される。概して、弓がライフル銃の代わりにシューティングに 使用されるとともに、ウィンターバイアスロン規則のライフル銃使用法のためのほとんどの規則は、この付則中の弓に適用可能である。

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    2. 競技種目

   次の表に、アーチェリー・バイアスロンの競技種目を示す。

    【アーチェリー・バイアスロン競技種目】

1 2 3 4 5
競技者の
クラス
コース長さおよび競技
タイプ
スキー・
ループ
シューティング・エンド 1エンド4射 ショット・ペナルティー
男子 12.5KM 個人 5×2.5 km S,K,S,K 1分間

7.5 KM スプリント 3×2.5 km S,K 150mペナルティー・ ループ

10KM パシュート
4×2.5 km S,K,S 150mペナルティー・ ループ

10 KM マス スタート
5×2km S,S,K,K 150mペナルティー・ ループ

4×6KM リレー 各3×2km S,K (各)
+各エンドに予備矢1本
150mペナルティー・ ループ
女子 10KM 個人 5×2 km S,K,S,K 1分間

6KM スプリント 3×2 km S,K 150mペナルティー・ ループ

8KM パシュート 4×2 km S,K,S 150mペナルティー・ ループ

7.5KM マス スタート 5×1.5km S,S,K,K 150mペナルティー・ ループ

3×6KM リレー 各3×2km S,K (各)
+各エンドに予備矢1本
150mペナルティー・ ループ
少年男子 10KM 個人 5×2 km S,K,S,S 1分間

6KM スプリント 3×2 km S,K 150mペナルティー・ ループ

8KM パシュート 4×2 km S,K,S 150mペナルティー・ ループ

7.5KM マス スタート 5×1.5km S,S,K,K 150mペナルティー・ ループ

3×6KM リレー 各3×2km S,K (各)
+各エンドに予備矢1本
150mペナルティー・ ループ
少年女子 8KM 個人 4×2 km S,K,S 1分間

4KM スプリント 2×2 km S 150mペナルティー・ ループ

6KM パシュート 3×6 km S,K 150mペナルティー・ ループ

6KM マス スタート 5×1.2km S,S,K,K 150mペナルティー・ ループ

3×6KM リレー 各3×2km S,K (各)
+各エンドに予備矢1本
150mペナルティー・ ループ

※注記
(欄1) 競技者のクラス:これらの規則による。
(欄2) 競技のコース長さおよびタイプ:これらの規則によるコースの決められた長さ、および競技のタイプ。
(欄3) 競技に必要なスキー・ループの数および長さ。
(欄4) シューティング・エンドとシューティング・ポジションの回数および順序。
(欄5) ショット・ペナルティー:的を外した数に対して自動的に課されるペナルティー。

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   3. 競技設備

アーチェリー・バイアスロン用の競技設備は、次の例外を除いて、基本的にライフル銃を使用するウィンターバイアスロンと同 じである。

3.1. シューティングレンジ(射撃場)

3.1.1. シューティングの距離
シューティング・ランプの前端と的のライン間の距離は、18m(+/-10cm)でなければならない。

3.1.2. ニーリングとスタンディング区分
シューティング方向に向かって、射撃場の右半分はスタンディング・ポジションのシューティング用、左半分はニーリング・ポジションのシューティング用であ る。区分は、表示板によって競技者に明白に示されなければならない。右と左の配置の例外は、パシュート、リレー、マス・スタート競技の間、競技者がすべて のレーンからニーリング・ポジションとスタンディング・ポジションの両方でシューティングする場合である。

3.1.3 矢止め設備
的の後方には、的を外した矢を止めるための白いネットあるいは相当するものを設置せねばならない。ネットとその他すべての物の高さは、2mでなければなら ない。

3.1.4. ウィンドフラッグ(風旗)
競技および公式トレーニングでは、ウィンドフラッグが、3つのシューティング・レーン毎に、的から5mのところに設置されなければならない。フラッグは的 間で1mの高さに設置されなければならない。

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通常のバイアスロンのスキー規則はすべて、アーチェリー・バイアスロンに適用される。追加の特別規則は以下のとおりであ る。

4.1. 弓および矢の携帯方法
各競技者は、ハーネスを使用し、サイト・ウィンドウを背中に向け、両肩の間で背中に垂直に、という決められた姿勢で弓を運ばなければならない。競技者は小 さな修理用具を携行が許される。もし、弓が競技中に破損し、決められた姿勢で弓を運ぶことができない場合は、弓を手に持ってシューティングレンジに行くこ とが許される。予備の矢を含むすべての矢は、競技者自分自身によって運ばれなければならない。

4.2. 弓の修理
競技者は、競技の間、提供されたコースに沿ったすべての場所で、他の誰の援助を受けることなく、自分の弓を修理することができる。

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ライフル銃のシューティング規則はすべて、安全規定を含め、弓に適用されるが、次の違いがある。

5.1. シューティング・ポジション

5.1.1. ニーリング・ポジション(膝付き姿勢)
ニーリング・ポジションでシューティングする間、競技者はトルソ(胴体)を直立させたまま、どちらかの膝を接地させる。

5.1.2. スタンディング・ポジション(立ち姿勢)
競技者は、立っている姿勢から、支えなしで、シュートする。

5.1.3. 行射された矢の処分
競技の間に競技者によって放たれた矢は、競技の終了まで的または地面に残す。

5.1.4. 矢つがえと解除
弓は的の方向に向けているときにのみ、矢をストリングにつがえ、そして解除ができる。あるシューティング・ポイントから別のポイントまで移動する場合、競 技者は最初に弓から矢を外し、通常の運ぶ姿勢、背中に担がなければならない。

5.1.5. シューティングレンジ(射場)での弓の取り外し
競技者は、自分が行射するレーンに到達するまで、弓運搬用ハーネスのストラップを自分の肩から外してはならない。運搬姿勢から弓を外す前に、レーンを示す 線を両足でまたぎ、スキーのストックを地面に水平に置かなくてはならない。


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   6. 弓具破損

6.1. 損傷した弓
弓を修理する必要がある場合、競技者は、援助なしで、および自分の携行した修理用具だけを使用することにより、修理を自分で行ってもよい。弓が機能しない 場合、シューティングレンジの棚に置いた予備の弓(用具検査済)と交換してもよい。

6.2. 予備の弓
競技中に破損し、または技術的な理由により、競技を続けることができないくらいまで機能しなくなった弓は、個人の予備弓と交換することができる。それは、 用具検査時にチェックを受け、マーキングされた物のみ使用を許される、競技者自身により競技前にシューティングレンジの定められた予備弓棚に預けられたも のでなければならない。その後、競技者は、その予備弓で競技を継続しなければならない。

6.3. 弓の交換手続
コース上で滑走中に損傷した弓を交換する為には、競技者は自分のシューティング・レーンに行く前に、シューティングレンジにある棚の予備弓のところにス キーのまま向かうことができる。弓を交換し、続いて自分のシューティング・レーンに向かうことができる。行射中の場合、手を上げることにより弓を交換する 必要があることを示す。射場審判員が応答したとき、競技者は自分の弓を指差し、“BOW(弓)”と大声で叫び、自分の国の名前、および自分の番号を言うこ と。射場審判員は指定の予備弓棚から予備の弓を、競技者のところに持って行く。

6.4. 損傷した矢
競技の間に1本以上の矢を破損する競技者はそれらをシューティングレンジの入口で棚に予備矢と交換することができる。もし、シューティング・ラインに立っ ているときに損傷している矢を見つけた場合には、手を上げて“ARROW(矢)”と大声で叫び、国の名前および自分の番号を言うことにより、射場審判員か ら交換矢を得ることができる。答える審判員は、シューティングレンジの後ろに置かれた競技者個人の用具検査済のマーキングがある予備矢の中から予備矢を得 て、競技者にそれを持っていく。


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7.1. スタート時の用具コントロールの特定チェック項目
次のチェックがなされます:
a.競技者、自分のスタート番号を着用している事。
b.弓は、肩の間の背中に正確に置かれ、落下あるいはスライドしないように締められなければならない。
c.ドロー・ウェイトは決められた制限に適応しなければならない。
d.矢は、弓または、ハーネス上に正しく固定されていなければならない。
e.スキーとストックは正確さがあるかチェックされる。そして、スキーは検査マークを付ける。
f.衣類および他の用具は広告を含めて違反のない事を正確に検査する。
g.もし予備弓が有る場合はシューティングレンジへ運ばれる前に検査されなければならない。
h.矢はこの付録の第8条に適応しなければならない。

7.1.1. 弓の運搬装置は競技者および用具の両方に対して考えられ得る損傷に対して最大限の安全性をもたらせる物でなければならない。

7.2. スタートの前の最終チェック
スタート前1〜2分の間で、下記項目を確認するためにスタート助手によってチェックされる:
a.競技者はスタート番号を着用している。
b.スキーおよび弓は適切に検査マークをされている。
c.広告規則が破られていないか。

7.3. フィニッシュ・コントロール
フィニッシュに到達後、またリレー競技の場合は中継ゾーンに到達した後、下記項目を確認される:
a.弓は指定された位置になければならない。
b.競技者は、自分の用具検査ずみの少なくとも一つのスキーと弓でフィニッシュしているかどうか、またスキーとストックは材質カタログに従っていること。
c.弓引き重量は用具検査上で記述されているものと同じである。
d.広告規則が破られていないか。


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付録A材質カタログの条件は、この記事で完全に別段の定めがない限り当てはまります。

8.1. 弓
リカーブ弓は、中央の硬い部分およびストリング・ノックを先端に備えた、2つの周辺の柔軟な部分から成る道具である。弓は、(木製あるいは金属製のレイ ザーを備える)分割式あるいは一体構造の単純な設計であるものとする。弓は使用時には、2つのストリング・ノックに直接取り付けられた一本の弦によって張 られ、操作中は片手でハンドル(グリップ)を握り締め、もう一方の手の指で引き、ホールドした後、弦を放す。多重有色のボウ・ライザー、および上側リムの 内側の商標は許される。弓の長さは制限されていない。引き重量は35ポンドを超えてはならない。

8.1.1. 引き重量の測定 弓の引き重量はすべての矢のポイントがクッション・プランジャーの中心より1.5" (3.8cm)手前まで引くことにより測定される。各矢は、ポイントから1.5"後ろで測定され、ブラック・マークが矢に付けられ、そのマークがクッショ ン・プランジャーの中心にくるまで引き、および弓重量がチェックされる。すべての競技者の矢は測定され、ノックの溝の内側からポイントの先までの長さ(全 長)で記録される。

8.2. 弓の弦
弦は、その目的のために作られた材料を何本か束ね、引き手の指を掛けるためにセンター・サービングを付ける。もし必要であれば、センター・サービングに矢 のノックをつがえるためのサービングと、それにノックの位置を決めるための1個または2個のノッキング・ポイント、及び弦の両端には弓のストリング・ノッ クにはめるための輪を付ける。さらに、弦にリップ・マークあるいはノーズ・マークを付けてよい。サービングの端は、フル・ドローしたときに、その選手の視 野に入ってはならない。ピープホールを使用することは可能である。

8.3 アロー・レスト
調節可能なアロー・レスト、および移動可能なプレッシャー・ボタン、またはアロー・プレートはそれぞれ1個のみ、弓に取り付けて使用することができる。た だし、これらは電子的または電気的なものでなく、照準の助けとなるものであってはならない。プレッシャー・ポイントは、弓のハンドルスロート部分(ピボッ ト・ポイント)から4cm後方(内側)以内の位置までとする。

8.4 ドロー・チェック装置
電気的あるいは電子的なもの以外の、聴覚あるいは視覚、または両方のものを使用可能である。

8.5 ボウ・サイト
照準のためのボウ・サイトは許される。しかし、1つのみ使用することができる。ねらう目的で弓に付けられたボウ・サイトは、高さセッティングも左右方向調 整も許可され、次の条件に従う:
a.プリズムかレンズ、あるいは他の拡大装置、電気的また電子的な水準装置も組込まないものとし、また1つを越える照準点を備えないものとする。
b.ボウ・サイト・エクステンションは許される。
c.距離の印を備えたプレートかテープをマークのためのガイドとして、弓に貼付してもよい、しかしあらゆる追加援助を申し出てはならない。
d.ボウ・サイトが弓の側面に水平に付けられる場合、サイト・ピンのねじはボウ・サイト本体から飛び出てはならない。
e.ボウ・サイトがリムに付けられる場合、サイト・ピンのねじは垂直である。そのような場合では、制限はない。

8.5.1. ボウ・サイト、カウンター・ウェイトあるいはスタビライザーは、弓の裏面の最前端ポイントより5m以上飛び出さなければ許される。

8.5.2. ボウ・サイトの水平方向に許可された最大の飛び出しはクッション・プランジャーの使用を許すために5cmである。

8. 6.矢
矢はヘッド(ポイント)とシャフト、ノック、羽根、また望めばクレスティングから構成される。各競技者の矢は競技者の名前かイニシャルがシャフトにマーキ ングされ、また、任意の競技者によって使用される矢はすべて同じパターンと色の羽根、ノックおよびクレスティングであること。アルミニウム矢だけが許可さ れる。ドロップ・ダウン的を行射する場合、先端形状は半球でなければならない。その直径はシャフトの直径と同じかあるいは最大で5%大きいものである。

8.7. 指の保護用具
指を覆いあるいは指の先端のみを保護し引くための物、グローブ、シューティング・タブあるいはストリングをホールドしリリースする為のテープ(絆創膏)は 使用できる。矢をはさむことを防ぐ指の間のセパレーターの使用は許される。アンカーの目的で指の保護用具(タブ等)に付けられたアンカー・プレートか同様 の部品の装着は許される。リリース補助部品は手段を問わず、弓へ付けられてはならない、および、電気的電子的装置を組込んではならない。弓手においては、 通常のグローブ・ミトンあるいは同様のアイテムの使用は良いが、弓本体のグリップには装着できない。

8.8. ハーネス
弓および矢を運ぶために、2つの方法が可能である。
a.ストラップが弓に直接付けられており、矢のコンテナーもまた弓に固定されているもの。
b. 固いハーネスで転倒の際にもすべり落ちることがないくらい、弓と矢のコンテナーが確実に固定されているもの。矢のコンテナーは弓、あるいはハーネス どちらでも装着される。

2つの運搬方法はルールによって決められた姿勢を満たさなければならない。すなわち、両肩の間で、背中に垂直に、弓の下端は膝の中心から大腿骨の付け根ま での距離の半分を超えてはならない。 ストラップを使用する場合は、弓はサイト・ウィンドウを競技者の背中へ向けて運ばなければならない。 固いハーネスを使用する場合、弓は競技者の好みでハーネスへ滑り込ませることができる。

8.8.1. 柔らかいなハーネスはストラップに関する規則に適合しなければならない。


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9.1. タイプおよび概要
アーチェリー・バイアスロン競技およびトレーニングには主に2つのタイプのターゲットが使用される:紙的とドロップ・ダウン的である。その的の色は黒で、 スポットは白でなければならない。両方のターゲットのための形および寸法は次の図形の中で示す。



9.1.1. 設置ターゲットの中心は、シューティングラインと同じレベルより高さ1メーターにあるものとする。

9.2 ドロップ・ダウンターゲット
ドロップ・ダウン的及び的が倒れ込む装置は、矢にどんな損害ももたらさない形式で材質から構成されなければならない。また矢の衝撃がそれら装置を破損する ことができない方法で作られなければならない。それらは、シューティングラインから操作することができる、的のリセット機能を持っていなければならない。 行射中に矢の破損につながるどんな金属部品も許されない。ターゲットのフレームは全てドロップ・ダウンフェイス以外、白でなければならない。保護装置は、 矢の貫通を防ぐ用品で作られていなければならない。

9.2.1.ドロップ・ダウンターゲットの動作
1.10kgの力でターゲットフェイスの下部に当たった時、ターゲットフェイスが倒れなければならない。これは、重量18 グラムの矢が130km/hの速度でヒットした時として計算されている。 9.3. 紙的
紙的は、矢を止めることに適している柔軟なサポートに固定されなければならない。上記の図形中で示されるようにフェイスを整えなければなりません。


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